EDの定義とその要因
EDとは、性交渉の際に勃起力が不十分で硬さが維持できなかったり、性的刺激の多いなか途中で萎えたりしてしまう症状を意味します。英語では、「Erectile Dysfunction」を意味し、勃起が十分にできないため、結果的に満足できる性交が行なえない状態のことを指すのです。
よくある症状に「中折れ」があります。これは、性交の最中に、局部が萎え落ちする症状です。
たとえ勃起ができたとしても男女ともに満足できません。ED症状を患う男性のなかで、「中折れ」が最も多い症状です。
EDになってしまう原因は主に、高血圧や糖尿病、痛風や高脂血症など、生活習慣病を抱えている方に起こりやすいといわれています。
その理由として、30代以降は運動不足による肥満や動脈硬化になる可能性が高くなるため、その分EDの症状を引き起こしやすいのです。
また、健康を意識した生活を送っていたとしても、身体の老化には逆らえませんので、どんなに健康に気を遣っていたとしても、EDになってしまうケースも珍しくはありません。個人によってEDを患うかどうかに差がありますが、男性ならだれにでもなり得る症状といえるでしょう。
ED治療薬と併用してはいけない薬
ED治療において、薬と併用してはいけない薬があります。これを併用禁忌薬とよび、以下の通りです。
・注意しておきたい併用禁忌薬
- 硝酸剤
- 精神神経薬や抗うつ薬
硝酸剤は、主に狭心症患者に処方される薬剤ですが、バイアグラやレビトラ、シアリスといった厚生労働省の認可の下りているED治療薬すべてが、硝酸剤との併用を禁止しています。
また、精神神経薬や抗うつ薬もED治療薬との併用が禁止されています。これは(併用している)薬によって、性意欲の減退や副作用にED症状をともなうといわれているからです。
EDの要因はさまざまですが、既に服用している薬がある場合は、ED治療薬を併用しても改善が期待できません。
そこで、ED治療を受ける際、かかりつけの医師に常用している錠剤名を必ず伝え、適切な処方薬をだしてもらいましょう。