高齢者の骨折は、結果として致命傷となることも多い
高齢者になると、自然と骨密度が低下し、骨がもろくなりやすくなります。
その為人によっては、転倒をすることで骨折をしたり、くしゃみをするだけで骨折をしてしまうという高齢者もいるようです。
一度骨折をすると若いころとは違い、骨の再生が遅れ、下手をするとそのまま寝たきり状態になってしまうことも少なくありません。
骨がくっついたとしても筋力が衰えてしまったり、骨の直りが悪く、痛みが強すぎて起き上がれないなどの事態に陥るのです。
そうなってしまっては、日常生活に支障が表れてしまいますので、出来るだけ早いケアを行う必要があるでしょう。
転倒をしても体をカバーすることが出来るサポーターを身に着けたり、移動の際には周囲に気を付けることも大切です。
手首や腕、太ももの付け根や腰部分が危険
高齢者の骨折箇所で多いのが、手首、腕の付け根をはじめとした上半身や、太ももの付け根、大腿骨頸部骨折などの下半身の部分があげられます。
いずれも生活をするためには欠かすことが出来ない大切な部位ですので、十分注意をする必要があるでしょう。
手首や腕の場合は、転倒の際に体をかばったり、重いものを持ち上げた拍子に骨折をするというケースが少なくありません。
無理をして勢いよくものを持ち上げようとすると、腕だけではなく、下半身にまで影響が及ぶ場合があるでしょう。
また、下半身の場合、転倒によるものだけではなく、会談の踏み外し、寝ている時に体をひねってしまったことによる骨折などがあるようです。
下半身部分の骨折の場合は、歩くことすらままならなくなってしまいますので、事前に対策を行いましょう。
日頃から運動と食生活の見直しを心がけましょう
骨折をしないようにするためにも、出来るだけ日頃から、骨を丈夫にするためのケアをするように心がけましょう。
まずは食生活についてです。
カルシウムを摂取することはもちろんですが、合わせてビタミン群も摂取を行わないと、骨を丈夫にするためには不十分です。
出来るだけ骨を丈夫にするように、食生活から出来るケアを日々行ってみてください。
また、運動をして、転倒をしにくい丈夫な体を作ることも大切です。
激しい運動ではなく、お散歩や、ゲートボールなどでも構いませんので、出来るだけ体を動かしている時間を増やし、体を丈夫にするように心がけましょう。
座っている時などに姿勢を伸ばすようにして座るだけでも、筋力を鍛えることが出来ます。
ただ、こちらの場合、無理は禁物です。
無理をした結果、疲労骨折などに繋がってしまう恐れもありますので、骨をいたわるように、少しずつ体を鍛えていくように心がけましょう。